創作文章 獏の骨 

散文、詩、日常独白雑想

【散文詩】 もう二度と俺に聞くな

 

 

 


なんで普通の人間にならないのと、もう二度と俺に聞くな
なんで普通の人間になろうとすらしないのともう二度と俺に聞くな
こうすれば普通になれるでしょ
ああすれば普通になれるでしょ
手術すれば普通になれるでしょ
痛みを堪えて杖を捨てれば普通になれるでしょ

 

糞ったれ共め

 

なんで普通の人間て基準をそこまで死守しなきゃならんのだ
じゃあ俺もこう聞いてやろうか?
こうすれば普通になれるのになぜしない?
毛髪から足の先まで
出会い頭に問い詰めてやるよ
何故学歴が低いのか?
何故定収入なのか?
何故整形手術しない?
何故痛みを堪えない?

 

お前は何故お前なのだ?お前は何故それを【大多数に近づくよう改善】しないのか?

 

何故お前はそのままの存在なのだとしつこく問い詰めてやるよ
わかるだろ?
たった一人の例外もなく誰もが哀れで、俺も哀れだ

 

身体の事、収入をはじめとする生き方や美意識、その体現に至るまで各人には
各人の理由がある、それを消去法で選択しているに過ぎないんだ
わかれよ、いい加減わかってくれないか?

 

だから金輪際
杖をついた俺を目の前にして
何故普通の人間にならないのかともう二度と俺に聞くな
何故普通の人間を目指さないのかともう

 

二度と俺に聞くな